賃貸物件に住まれている方も多いと思いますが、
「賃貸に関する言葉の意味がわからない」
といった人は少なくないでしょう。

賃貸契約を行う際、どうしても会話中に専門的な不動産用語が出てくる場合があります。賃貸スタッフはなるべくかみ砕いてご説明させていただきますが、不動産用語に関してよくわからない方の場合、内容の全体を把握することができない場合もあります。そのため、これからお部屋探しをされる方は、「賃貸」を始めとした不動産用語について理解しておく必要があります。

そこで今回は、賃貸に関する情報をすべて解説します。さらに、賃貸物件の探し方についてもお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

まず「賃貸」とは？分かりやすく解説

「賃貸」「賃貸物件」とは、マンションやアパートなどの建物形態の総称のことです。不動産業界では、賃貸というと賃貸不動産のことを指しています。賃料が発生する賃貸物件については「賃貸借」、賃料が発生しない無償の賃貸物件は「使用賃貸」という認識になります。賃料の発生有無によって賃貸の形式が異なるため、注意しましょう。

ここからはよく混同される用語について解説します。

賃貸人と賃借人の違い

どちらも契約書の説明等で使われる言葉です。

不動産において「賃借人」とは、お金を払って物件を借りる人となり、借り手側を指します。
それとは逆に、物件を貸す人・大家さんを「賃貸人」といいます。

まとめると、賃借人が入居者で、賃貸人は大家さんとなります。

気をつけておきたいのは、賃借人や賃貸人のことを「甲」「乙」といった表記で賃貸借契約書に書かれていることです。文面の最初に定義されていると思いますので、どちらが「借りる人」なのか「貸す人」なのかを理解して読みましょう。

賃貸と分譲の違い

分譲とは、土地を区分して売却することを指します。「分譲マンション」「分譲住宅」などの言葉として使用されます。分譲住宅の場合、土地の所有権は購入者が持つため、自由に土地を使用する権利が得られますが、税金を支払う必要があります。

賃貸は賃料を支払って物件を借り続けている状態になります。賃貸の場合、建物や土地に関する所有権を得ることはできませんが、税金を支払う必要はありません。

それぞれの違いを理解して部屋探しをしましょう。

賃貸と借家の違い

借家とは、他人に賃料を支払って家を借りている状態のことです。
一般的に借家は、一戸建てを借りる際に使われる言葉になります。マンションやアパートを借りる際は「借間」と呼ばれる言葉が使われます。賃貸は不動産に限らず使用される言葉ですが、借家は不動産限定の言葉です。言葉としての意味に大きな違いがあります。

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賃貸物件の分類について

賃貸物件はマンションやアパートなどの総称を指します。賃貸物件は下記の6つに分類されます。

• 賃貸マンション
• 賃貸アパート
• 分譲マンション
• 分譲賃貸

順番に解説していきます。

賃貸マンションとは

賃貸マンションとは、鉄筋コンクリートなどの強固な構造で建てられた賃貸物件のことです。戸数・階数ともにアパートよりも多く、幅広い間取りの部屋が用意されています。
近年、賃貸マンションの多くには、防犯カメラやオートロックなどの防犯設備が取り付けられています。防犯上の安全を確保している賃貸マンションが多いため、女性の1人暮らしや小さなお子様がおられるご家族でも住みやすい形です。

賃貸アパートとは

賃貸アパートとは、木造または軽量鉄骨で建てられている賃貸物件で、2〜3階建てまでの賃貸物件がほとんどです。構造面や設備面は賃貸マンションよりも劣ります。その分、賃貸アパートの家賃は賃貸マンションよりも安く設定されていることが多いです。家賃を抑えたい方におすすめの賃貸物件となります。

分譲マンションとは

分譲マンションとは、1棟のマンションを各室に区分分けし販売しているマンションのことです。
分譲マンションは買った本人たちが住むケースも多々ありますが、個人の方が大家さんになっているため、投資用売買にも適しているマンション形態になります。分譲マンションは、売買を前提とした物件であるため、グレードの高い設備機器や防犯性の高い環境が整っています。

分譲賃貸とは

分譲賃貸は、分譲マンションを購入した方が投資目的で部屋を購入し貸し出すケースや自分たちが住んでいない間に他人に部屋を貸し出すケースが当てはまります。売買を目的に建てられた賃貸物件が多いため、家賃が高めに設定されています。家賃が高い分、設備機器や防犯対策も充実しているため、安心して住み続けられます。

コーポとハイツの違い

賃貸物件の物件名でよく聞くこの二つですが、何か違いがあるのでしょうか。
一般的に構造で分けられてはいますが、特にそれぞれに明確な定義があるというわけではありません。
賃貸物件の名称は大家さんが決めています。大家さん自身の名前や地名を取り入れたり、覚えやすい単語を入れたりといろんな理由から決められています。

その中で、昭和の頃から付けられていた「○○荘」という名前が減り、英語でおしゃれなイメージがあった「コーポ」「ハイツ」等の英語名が付けられるようになりました。

コーポとは

共同住宅を意味するコーポラティブハウス(cooperative house)から作られた和製英語です。一般的に、木造や軽量鉄骨造で2階建ての共同住宅のことを指します。

アパートの名前としてよく使われています。

ハイツとは

英語で高台や丘(heights)のことで、主にプレハブ軽量鉄骨造の2階建て共同住宅のことを指します。

こちらもアパートの名前としてよく使われます。

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賃貸マンションに住むのに向いている人

賃貸物件の種類について解説してきましたが、一般的なマンションとアパートに向いているのはそれぞれどんな人なのでしょうか。
賃貸のマンションに向いている人は、以下の通りです。

• 充実した設備が整っている環境に住みたい
• 防犯性が充実している
• 幅広い間取りの選択肢から部屋を選びたい

賃貸のマンションは、充実した設備が整っていることが多いです。
最新の設備が整っている賃貸マンションの場合、快適に日常生活を過ごせます。防犯性が充実している賃貸マンションの場合、女性の1人暮らしや子供がいるご家族の方でも安心して暮らせます。賃貸マンションは幅広い間取りの部屋があるため、家賃よりもお部屋にこだわりがある方におすすめです。

賃貸アパートに住むのに向いている人

賃貸のアパートに向いている人は、以下の通りです。

• 家賃を安く抑えたい
• 低層階に住みたい

賃貸アパートは、賃貸マンションよりも家賃が安く設定されています。その分、設備機器や防犯性が劣ります。
また、2〜3階建てがメインとなるため、エレベーターを使う必要のない低層階に住むことが可能です。足の悪い高齢者の方や、最小限の時間でアパートを出たい場合におすすめです。

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特徴的な賃貸物件について

賃貸の種類は、建物構造の区分だけではなく、多岐にわたります。ここからは、特に人気・話題に上がっている4つの賃貸物件について紹介します。

• ペット可賃貸物件
• リノベーション賃貸物件
• 公社一般賃貸物件
• 一軒家の賃貸物件

順番に見ていきましょう。

ペット可賃貸物件

ペット可賃貸物件とは、犬や猫などのペットと一緒に暮らせる賃貸物件のことです。
ペット可の賃貸物件であれば、近隣住民もペットを飼っていることが多いため、日常的な付き合いが増え、良好な関係が築けます。ただし、賃貸物件によってはペットの大きさや頭数に制限をつけているケースがあるため注意が必要です。

ペット可賃貸物件を選ぶ際には、契約書の内容やお部屋の階数、お部屋内に使われている素材を確認しておきしょう。ひっかき傷やシミなどについて、あらかじめ退去の際に一定の金額が取られることが記載されている可能性がありますので、契約書をよく確認しておいてください。

また、お部屋の階数が高いと、ベランダの戸を開けっ放しにしていた隙にペットがベランダから落下するなどの事故が発生します。3階までのお部屋を選んでおくと安心です。

リノベーション賃貸物件

リノベーション賃貸物件とは、築年数が経ったのでトレンドに合わせた間取りや設備に変更するために改修された賃貸物件のことです。内装が新築のようにキレイだったり、おしゃれな雰囲気に工事されていたり、近年で注目を集めている賃貸物件です。
「リフォーム」ではマイナスの状態をゼロに戻すような対策が取られますが、「リノベーション」は現在の建物の状態をプラスに向上させます。既に建ち続けている賃貸物件は、日に日に老朽化が進んでいます。リノベーション賃貸物件は

リノベーション賃貸物件は費用をかけて綺麗にしているため、内装はキレイですが、築古なので家賃を抑えることができます。お部屋は新築同様の綺麗さを誇っているため、安い家賃でおしゃれなお部屋に住みたい方におすすめの賃貸物件です。

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公社一般賃貸物件

公社一般賃貸物件とは、住宅供給公社が所有し、管理している賃貸住宅のことです。
入居に収入などの条件があります。住宅供給公社が募集している賃貸物件は、家賃が低く設定されているため、人気で倍率が高いです。仲介手数料や更新料、礼金が0円になる住宅供給公社もあります。厳しい条件をクリアしていれば、安い賃料で入居できる可能性が高いです。

公社一般賃貸住宅は、公的賃貸住宅になります。最近よく耳にするUR賃貸もは公的賃貸住宅に含まれます。

一軒家の賃貸物件

一軒家の賃貸物件は、その名の通り、戸建てで賃貸になっている物件です。
マンションやアパートのように隣の部屋がないため、近隣トラブルを避けたい方や子供が多い家族におすすめです。部屋数や部屋の広さは大きいため、広々と快適に住める賃貸物件です。戸数的にはマンションやアパートよりも圧倒的に少ないです。
また、他の賃貸物件と比べ、家賃が高く設定されている傾向にあります。そのため、資金に余裕があって広々とした室内空間で生活したい方におすすめです。

賃貸物件の探し方

賃貸物件を探す際、まずは希望条件を考えましょう。
「エリア」「家賃・間取り」「設備」など考えるべき条件は多岐にわたります。優先順位を考えて決定することが、最適な賃貸物件の探し方として有効的です。

条件が決定すれば実際に賃貸物件を探します。インターネットで探すまたは不動産会社で相談する方法があります。
インターネットで賃貸物件を探す場合、不動産会社に来店することなく、お部屋の条件を確認することが可能です。効率的にお部屋探しが進められるため、時間がない方でも簡単に賃貸物件を探せます。
不動産会社への相談は、すぐに賃貸物件を探してもらいたかったり、賃貸物件の選択肢を絞ってほしかったりする方におすすめです。インターネットで探す場合、多岐にわたる選択肢から自分の希望に合った賃貸物件を探し出す必要があります。探し出すための時間と労力がかかるため、そういったことを避けたい場合に不動産会社への相談がおすすめです。

2〜3つ入居したいと考える賃貸物件が決まれば、内見です。内見では、実際に賃貸物件の状況やお部屋の雰囲気を感じられるため、必ず行いましょう。

住みたい物件が決まったら、申込⇒審査⇒契約の順で手続きが行われます。

一人暮らしが初めての方は下記記事をご確認ください。
https://www.global-center.co.jp/claso/usefulcolumn/detail/1459

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「賃貸」の意味を理解し自分に合ったお部屋を見つけよう！

今回は、賃貸の用語に関する情報について詳しく解説しました。賃貸物件とは建物形態の総称のことで、マンションやアパート、分譲など賃貸物件は様々な建物形態で分類されます。

賃貸に関する情報をしっかりと理解しておくことや建物形態について把握しておくことは、自分に合った最適な賃貸物件を幅広い選択肢から探すことにもつながります。まずはこの記事を参考に賃貸の意味について理解し、自分に合ったお部屋を見つけましょう。