「賃貸物件をネットで見るけれど部屋の広さがよくわからない」
「専有面積や共有部分などの専門用語について知りたい」
という方も多いでしょう。
実は、部屋の広さの単位について知っておくことで、お部屋探しがスムーズにいくことをご存じでしょうか。部屋の広さの単位は、一般の方でも目に入る賃貸物件情報に使用されています。そのため、部屋の広さの単位を知っておけば、部屋の広さを簡単に理解できます。
今回は、部屋の広さの単位や畳の規格サイズが4種類であること、単位で考える賃貸物件の目安の広さについて詳しく解説します。
さらに、部屋の広さの単位に関するよくある質問についてもお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
部屋の広さを表す単位とは
部屋の広さを表す単位には、以下が使用されます。
大きさ | 意味 | |
畳 | 1820mm×910mm | 和室に敷き詰められた部屋の広さ |
平方メートル(㎡/平米) | 1m×1m=1㎡ | 専有面積や室内に記載されている |
坪 | 1.818m×1.818m=3.31㎡ | 尺貫法による面積の単位 |
ここでは、部屋の広さに使われる「畳」「平方メートル(㎡/平米)」「坪」の解説や畳と帖の違いについてをご紹介します。
畳の広さ
畳の広さは、1820mm×910mmです。「1尺=303mm」と定められているため、6尺×3尺と表記されることもあります。畳は、和室に畳が何枚入るかによって表記が異なります。
例えば、6畳の和室であれば6枚の畳が和室に敷き詰められた部屋の広さということです。賃貸物件の間取りには、畳の表記で記載されていることが多いです。畳がどういった内容を示しているのかを確認しておくと、間取りの読み解きがスムーズにできます。
畳と帖の違い
畳と帖に違いはありません。「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」という規則に基づき、「1帖=1.62㎡」と定められています。
帖は、洋室に使用されることが多くなっています。フローリングや絨毯仕上げの広さを表すために使用されることが多いため、畳とあわせて知っておきましょう。
平方メートル(㎡/平米)の広さ
平方メートル(㎡/平米)の広さは「1m×1m=1㎡」です。
日本だけでなく、海外でも使用されている面積の単位になります。平方メートル(㎡/平米)は、賃貸物件の広告に必ず記載されています。
主に、専有面積や室内に記載されていることが多い単位です。部屋の広さを確認するうえで、平方メートル(㎡/平米)の知識は必要になるため、必ず覚えておきましょう。
坪の広さ
坪の広さは「1.818m×1.818m=3.31㎡」です。
坪は、古くからある尺貫法による面積の単位です。「1間=6尺=1.818m」になるため、1間×1間=1坪と表記されることがあります。
坪は、広告図面などの参考値として表記されることが多い単位です。坪の単位について知っておけば、平方メートルでの面積算出も簡単にできます。
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畳の規格サイズは4種類
次に、畳の規格サイズについて確認しておきましょう。
サイズ | 6畳の広さ | 使用地域 | |
---|---|---|---|
京間 | 191cm×95.5cm | 10.9443㎡ | 関西地方 |
中京間 | 182cm×91cm | 9.9372㎡ | 東海地方・東北地方 |
団地間 | 170cm×85cm | 8.67㎡ | 全国 |
江戸間 | 176cm×87.8cm | 9.2716㎡ | 関東地方 |
畳は、4種類に分類されます。サイズや使用される地域が異なるため、これから畳を使った賃貸物件への入居を考えられている方は、それぞれの畳の特徴について確認しておきましょう。
京間
京間の規格サイズは「191㎝×95.5cm=1.82㎡」です。
4種類のなかでは、最も大きな畳の規格サイズになります。京間は京都をはじめとした関西地方で使用されることが多い畳です。地方によっては、京間を本間間と呼ぶ地域もあります。場所によって京間の呼び方が変わるため、混同しないように覚えておきましょう。
中京間
中京間の規格サイズは三六間の「182㎝×91cm=1.66㎡」です。
中京間は畳の一般的サイズである1.62㎡に最も近い畳になります。主に、東海地方や東北地方で使用されることが多く、まれに沖縄県でも使用されています。どの地域であっても中京間と呼ばれているため、別名はありません。
団地間
団地間の規格サイズは「170cm×88㎝=1.45㎡」です。
名前の通り、団地間はマンションやアパートなどの和室に使用されています。最も大きな規格サイズの京間と比較すると、20cm×10㎝ほど小さなサイズとなっています。他の畳サイズに比べ団地間は小さくなりますが、使い勝手がよいため、多くのアパートやマンションに使用されているのです。
江戸間
江戸間の規格サイズは「176cm×88cm=1.55㎡」です。
関東をはじめとし、全国各地で使用されている畳サイズです。関東や田舎で使用されることが多いため、関東間や田舎間と呼ばれることがあります。4種類の畳のなかでは、2番目に小さな畳サイズです。使用地域も限定されているため、目にすることが少ない畳の1つです。
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単位で考える賃貸物件の目安の広さ
次に、単位で考える賃貸物件の目安の広さについてご紹介します。部屋の広さについては住生活基本計画における「居住面積水準」を参照しております。
「一人暮らし」「カップルや二人暮らし」「3人以上の家族」の住まいを考えられている方は、部屋の広さを目安に物件選びを進めてみてください。
一人暮らし
一人暮らしの場合、25㎡前後が広さの目安です。
25㎡は約16帖の広さになります。ワンルーム(1R)や1Kに多い部屋の広さです。一人暮らしの賃貸物件を部屋の広さで検討されている方は、ワンルームや1Kをイメージすると良いでしょう。
ワンルームの場合、お風呂やトイレなどの水回りも平方メートルに含みます。そのため、居住スペースのみで部屋の広さをイメージしてしまうと、想像していたよりも狭いと感じます。部屋の形式によって面積に含まれる表記が異なるので、ワンルームと1Kが混同しないように注意しましょう。
下記ページでは、一人暮らしを考えている方に向けてお部屋の種類や部屋の広さについてご紹介しています。さらに、一人暮らしのお部屋の使い方や広さ以外に重視しておいた方がいいことについてもご紹介していますので、一人暮らしを考えている方はぜひご覧ください。
https://www.global-center.co.jp/claso/usefulcolumn/detail/175
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カップルや2人暮らし
カップルや二人暮らしの場合、30㎡以上が広さの目安です。
30㎡は約20帖の広さになります。30㎡は1LDKや2Kなどの賃貸物件に多い部屋の広さです。30㎡を2人暮らしで使用する場合、1人あたりの面積はほぼ変わりません。
しかし、30㎡の部屋の広さは「1人1人に個室が欲しい」「互いに荷物が多い」と感じる方にとっては、窮屈に感じるでしょう。窮屈に感じる場合は、50㎡以上の賃貸物件を借りると余裕を持って過ごせます。50㎡は、2LDKに多い部屋の広さになります。
下記ページでは、同棲カップル向けに部屋の広さや選び方についてご紹介しています。さらに、同棲時の部屋選びで見ておきたいポイントや家賃目安についてもご紹介していますので、同棲や2人暮らしを考えている方はぜひご覧ください。
https://www.global-center.co.jp/claso/usefulcolumn/detail/317
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3人以上の家族
3人以上の家族の場合「10㎡×世帯人+10㎡」が広さの目安となります。
3人家族の場合、40㎡以上の部屋の広さがある賃貸物件を選ぶと良いでしょう。しかし、子供の年齢によっては子供部屋が必要になることがあります。
子供部屋が必要になる場合、最低でも3LDKの賃貸物件を選ぶ必要があります。子供の成長を見越したうえで賃貸物件を選ぶのであれば、子供部屋を確保することができる3LDKが良いでしょう。しかし、将来的に一戸建てや引っ越しを検討されている場合は、2LDKでも不足なく住み続けられます。3人以上の家族の場合は、将来計画をもとに賃貸物件を選んでみてください。
広さの単位のよくある勘違い
広さの単位のよくある間違いは、以下の通りです。
- バルコニーやベランダは専有面積に含まれない
- ロフトも専有面積に含まれない
- 壁厚によって部屋の広さは変わる
1つずつ順番に見ていきましょう。
バルコニーやベランダは専有面積に含まれない
バルコニーやベランダは専有面積に含まれません。専有面積では、居室部分が面積に含まれます。バルコニーやベランダは共有部分になるため、賃貸物件の広告等に記載されている専有面積外です。
バルコニーやベランダが共用部分としての扱いになる理由は、避難経路として使用されることがあるからです。バルコニーやベランダの左右壁は、火事などの緊急事態時に蹴破れるような素材で作られています。バルコニーやベランダは専有面積に含まれると勘違いしやすいので、専有面積を確認するときに注意しましょう。
ロフトも専有面積に含まれない
ロフトも専有面積には含まれません。
部屋が狭い賃貸物件には、ロフトが設置されていることが多いです。ロフトがあるだけで部屋が少し広く感じるため、空間を有効活用したい方にはロフト付き物件がおすすめです。
壁厚によって部屋の広さは変わる
部屋の広さは、壁厚(かべあつ)によって変わります。なぜなら、部屋の測り方として内法面積と壁芯面積のどちらかが使用されているからです。内法面積とは、壁の表面同士の距離のことです。壁の表面を基準としているため、実際の部屋の広さとは異なりません。
壁芯寸法とは、壁の中心同士を基準にする測り方のことです。壁の中心を基準としているため、壁が厚い建物の場合は部屋の広さが狭くなります。反対に、壁の厚みが薄い建物では、部屋が広いです。
部屋の広さを確認する際、内法寸法や壁芯寸法などが記載されていないケースが多々あります。その結果、部屋の面積とイメージが異なることになるため、実際に自分の目で確かめることが重要です。
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広さに関する単位を理解し部屋を選ぼう!
今回は、部屋の広さの単位や畳の規格サイズが4種類であること、単位で考える賃貸物件の目安の広さ、部屋の広さの単位に関するよくある質問について詳しくご紹介しました。
部屋の広さに使用されている単位は、以下の通りです。
- 畳
- 平方メートル(㎡/平米)
- 坪
それぞれが扱っている単位は、大きく異なります。混同してしまうと、部屋の広さを把握することができません。そのため、広さに関する単位を本記事で理解しましょう。