実家暮らしだった人が一人暮らしを始めた際、痛感するのが「自分一人の生活って、こんなに出費が重なるの?」という点でしょう。実家暮らしであれば、家賃・光熱費・食費などが親が出してくれたりしてあまり心配せずにいられますが、一人暮らしを開始したとたん、それらはすべて実費となります。
何も計画性を持たずに一人暮らしを始めた場合、お金が貯まらず、生活費に困る事態が起きてしまいます。
そのようなことが起きないためにも、一人暮らしには月々どれくらいの費用がかかるのか、最低限の出費で済ませる方法は何があるのか、しっかりと覚えておくことが大事です。
一人暮らしを始める際の初期費用は20~50万円程度必要
一人暮らしを始める際に必要なのは、新しい暮らしを開始するための初期費用です。初期費用には賃貸物件の契約のために支払う費用に加えて、一人暮らしのためのアイテムなどを揃える費用も含まれます。
初期費用とは具体的にどのような項目があり、それぞれいくらぐらいの費用がかかるのか、しっかりと把握しなければいけません。
では、一人暮らしのための初期費用の種類、それぞれにかかる費用相場について、以下より説明しましょう。
敷金・礼金
賃貸物件を契約した際に発生するのが、敷金・礼金の支払いです。敷金とは、オーナー様に入居契約期間中に預けるお金で、物件を退去する際に返金されます。
ただし、入居期間中に物件の部屋内を傷つけたり汚したりした場合は、その修理代・清掃代として敷金が当てられることもあり、その場合は返金されません。また、家賃滞納が続いた場合、敷金で家賃を支払うケースもあります。
礼金はオーナー様に支払う契約金のようなもので、敷金のように返金されない仕組みです。敷金・礼金の金額は、それぞれ家賃の1〜2ヶ月分であることが多く、家賃6万円で「敷金・礼金2ヶ月」といった場合、敷金・礼金の金額は24万円となります。
家賃の前払い
賃貸物件の契約の際、家賃の前払いも行わないといけません。前払い金額は「契約完了した月の翌月分」に加えて「入居した月の残りの日数を日割り」となります。
では、「家賃6万円」の賃貸物件を契約して「9月20日」に入居開始した場合、どのような前払いになるのか、以下より例をみてみましょう。
- 9月20日入居の場合、9月の残り日数10日
- 60,000円÷30日=2,000円/日
- 2,000円×(9月の残り日数 10日)=20,000円
- 前払い金額20,000円+10月の家賃=合計80,000円
人によっては、その月の1日から入居する人もいるため、そのような場合は日割りの必要はありません。初期費用として用意する前払いの金額は、家賃1ヶ月分という考えであればいいでしょう。
不動産会社への仲介手数料
不動産会社は、入居希望者と物件保有者(オーナー様)の仲介の役割をするため、物件紹介およびさまざまな手続きの代行をします。
その不動産会社に対して支払うのが、仲介手数料です。
賃貸物件の契約において、仲介手数料の金額は「契約した賃貸物件の家賃1ヶ月分+消費税」というのが一般的です。
物件・キャンペーンによっては、家賃1ヶ月分の半額、あるいは仲介手数料なしというケースもありますので、詳細は各不動産会社までお尋ねください。
保険料
賃貸物件の契約時、あるいは契約更新時は、火災保険加入のための契約も行っています。火災保険への加入で、火事や水害(水回りのトラブルなどによる被害)などが発生して損害を受けても、保険金によって補償されます。
火災保険の保険料は、保険会社によって金額差がありますが、1年で4,000〜9,000円、2年契約で20,000円が相場となっています。
不動産契約の際に保険会社を紹介してもらえる場合も多いですが、個人で保険会社を選択して契約も可能です。
鍵の交換費用
賃貸物件は、新しい入居者が決定した時点で、盗難防止のために鍵交換を行います。契約時に借主(新しい入居者)が負担することもあるので、契約相談時に不動産会社に確認しましょう。
鍵交換にかかる費用は、通常のキー(シリンダーキー)の場合は10,000円〜20,000円、防犯性の高い高性能のディンプルキーの場合は15,000円〜30,000円ほどが相場です。
引っ越し費用
引っ越し会社に依頼する際の費用は、荷物の量・引っ越し先までの距離によって変動し、荷物の量が多く、距離が長ければそれだけ費用がかかる仕組みです。
荷物の量などによって変動する引っ越し費用ですが、一人暮らしの引っ越し費用の相場は、30,000円〜100,000円と言われています。
家電や家具にかかる費用
一人暮らしをする際は、そのための家電や家具なども揃えないといけません。実家暮らしの場合、自分用のものを新しく購入する必要があります。
一人暮らしに必要な家電・家具の種類はだいたい以下の通りです。
- 冷蔵庫(20,000円〜30,000円)
- 洗濯機(20,000円〜40,000円)
- 電子レンジ(10,000円前後)
- 炊飯器(10,000円前後)
- 掃除機(5,000円〜10,000円)
- 寝具一式(10,000円〜40,000円)
- 照明(3,000円〜5,000円)
- カーテン(5,000円〜10,000円)
- テーブル(10,000円前後)
- ソファ(5,000円〜10,000円)
人によっては、上記の家具や家電が必要ない、他のもので代用するという人もいて、その場合は相場より安く済ませられます。家具や部屋のインテリアにこだわりのある人であれば、より費用はかかるでしょう。
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一人暮らしでかかる月々の出費は14~16万円程度
一人暮らしを始めると実家暮らしとは違ってさまざまな出費が発生します。どのような出費があるのか、その種類を以下より紹介しましょう。
家賃
一人暮らしにおいて大きな出費となるのが、賃貸物件の家賃です。家賃は月々に支払いをする必要があり、支払いの延滞・滞納を繰り返すと大家・オーナーから退去命令を出される可能性もあります。
一人暮らしにおける家賃の相場は、3万円台〜10万円と幅広く、その人の経済状況によって変動する仕組みです。築年数が長く物件の劣化が激しい・風呂トイレが共同などの設備であれば、それだけ家賃も安くなります。
1LDKなどの広い間取りの物件で設備も充実していれば、快適な生活が送れますが、それだけに家賃は高くなります。
食費
一人暮らしの健康において重要なのが、食事です。お金がないからといって食費を削ると健康を害する恐れがあり、また自炊が面倒だからと外食やジャンクフードばかりが続くと栄養も偏り、出費も重なるでしょう。
一人暮らしにおける食費は、月3万円ほどが相場と言われています。食べることが好きな人・食材にこだわる人・外食が多いという人は相場以上に費用がかかるでしょう。
光熱費・通信費
ライフラインと言われている水道・ガス・電気・通信費用も、一人暮らしにおいては重要な出費です。これらの支払いの延滞・滞納が続くと使用停止となりますのできちんと支払うことが必要です。
水道光熱費、通信費はそれぞれ1万円前後が相場と言われています。スマホやインターネットをそれほど使用しない人は、相場よりも費用がかからないでしょう。インターネットをたくさん使う人は、インターネット無料の物件に住むと節約できます。
娯楽費
友達と遊ぶ・趣味にお金を費やす娯楽費は、人によって差があります。多趣味な人、お金がかかる人は食費など他の生活費を削って娯楽費にあてる人もいるでしょう。それとは逆に無趣味な人、友達とそれほど交流がない人は娯楽費はほとんどかかりません。
娯楽費の相場を決めるのは難しいですが、月に数千円の人もいれば、2〜5万円は軽くかかる人もいます。
雑費
生活用品・消耗品にかかる費用が雑費です。雑費で購入するものは、以下のものです。
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- 石鹸・シャンプーとリンス
- 歯ブラシ・歯磨き粉・髭剃り・シェーバーなど身の回りを整えるもの
- 洗剤(キッチン・バス)や掃除用具
この雑費は男性・女性によって差があり、女性の場合は化粧品・美容品なども用意しないといけないため、男性よりお金がかかります。
急な出費
日々生活を送っていると、予想外の出費が発生することもあります。急な出費の代表例は、以下のものです。
- 病気や怪我の治療費、病院への通院費
- 友人・知り合いの冠婚葬祭費
- 普段使用している家電などの修理代・買い替え代
健康であることが一番の節約ですが、寒暖差で風を引いてしまったり、けがをしてしまった場合に使えるお金の確保も必要です。
社会人になると急なお葬式や、友人の結婚式等に出席する機会も多くなってきますので、その際に使えるお金も必要です。
また、冷蔵庫の故障、真冬に暖房器具の故障などがあった場合、満足な生活が送れなくなるため、お金を払って対処する必要があります。このような予想外の出費に備えて、ある程度の蓄えをすることが大事です。
節約を無理なく実行するためのコツとは
一人暮らしにはさまざまな出費が発生しますが、日々の生活における節約ポイントをしっかりと押さえておけば、一般的な生活費の相場よりも安く済ませることは可能です。
なるべくお金を使わないように徹底的に気をつけている人もいるでしょうが、無理をしすぎると疲弊してしまいます。
では、無理のない節約が可能になる大事なポイントとは何か、説明しましょう。
お得なクーポン・ポイント制度を愛用する
各お店やネットショップでは、割引になるクーポンの配布・キャッシュバックになるポイント制度などが導入されている場合があります。クーポンやポイント制度で買い物をすれば、割引・キャッシュバックとなるので、通常の買い物より節約になります。
そのため、クーポン・ポイント制度を導入しているお店でなるべく買い物をするようにしましょう。お店によっては、公式サイトにのみクーポンを掲載しているところもあります。どのお店でクーポン配布・ポイント制度を行っているのか、しっかりとチェックすることが大事です。
また、最近では新型コロナウイルスの影響でキャッシュレス決済も普及してきました。キャッシュレス決済を使用するとポイントが貯まる場合がほとんどです。期間別で地域ごとの還元キャンペーンなども定期的に行っている場合があり、こまめに情報をチェックしましょう。上手にお買い物をしてポイントをためていきましょう。
外食を控えて自炊する
一人暮らしで節約をしたい場合、なるべく外食は控えて自分で料理をするようにしましょう。仕事などで忙しい・疲れていると自炊をするのが面倒なので、どうしても外食に頼りがちになります。
しかし、外食はお金がかかるだけでなく栄養バランスも偏ることが少なくないために、経済的にも健康的にもよくないと言えるでしょう。
安くて栄養価の高い食材を購入して、自炊をがんばることも大事です。料理をするのが面倒な場合、ある程度作り置きをするなど工夫すれば、手間がかかりません。
どうしても自炊したくない人は、栄養バランスを考えて作られているお弁当の宅配サービス等を活用しましょう。外食よりは安く済むはずです。
光熱費・通信費を抑える
光熱費・通信費も無駄使いしないように心がけておけば、大幅な節約になります。水は出しっ放しにしないで最低限の水だけ使う、電気はこまめに消すなどを常に行いましょう。
また、エアコン、暖房器具を使いすぎないことも大事です。エアコンは室温に近い設定温度にすること、なるべく着込んだり薄着にしたり気温に合わせて服装を調整することが、節約につながります。
また冬場の洗い物はお湯を使いがちになりますが、水にしてゴム手袋を使うと手への負担が軽くなるので、実行しましょう。
スマホもダラダラと1日中やらないで時間を決めて行う、インターネット無料物件に住む、格安SIMに買い換えるなどの工夫をすれば節約が可能です。
安価で購入できる方法を知っておく
どのお店に行けば同じ商品でも安く購入できるか、自分の欲しいものはインターネット上で安く買えるか、しっかりとチェックすることも、節約においては大事です。お店に行って実際の商品に見て、インターネット上で掲載されている商品の価格と比較して買うのもおすすめです。
特にネットの個人売買では、格安で売却しているケースもあるので、自分の欲しいものを検索して探して、購入すると通常の購入より節約になるでしょう。
ただし、個人売買の商品などは、品質が保証されていないため、あまりにも安いものはすぐに故障する、長持ちしない可能性もあります。品質が気になる場合は売主に確認しましょう。
本当に必要なものは何か考える
あまりにも節約だけにこだわって我慢した日々を送ると、ストレスが大きくなるでしょう。
そのため、自分の生活で何が一番大事なのか、お金をかけても無駄にならないものは何なのか、改めて考えることが重要です。
それにより、こっち方面にお金を多少かけるから、この生活費は節約するといったメリハリが生まれて、節約も円滑にしやすくなるでしょう。
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安い物件を選ぶポイントとは
一人暮らしにおいて大きな出費となるのが家賃ですが、以下のような出費を抑えられる物件もあります。
- 敷金礼金ゼロ
- フリーレントキャンペーンの利用(入居して数ヶ月は家賃無料)
- インターネット・ケーブルテレビ費用が家賃に含まれている
- 省エネエアコンが設置されている
少しでも家賃を安くしたい場合、上記のような物件も選択肢に入れましょう。
また、不動産・引っ越し業界においてオフシーズンと呼ばれている時期は、敷金礼金などがない物件が多いと言われているので、その時期に契約するとお得です。
オフシーズンについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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まとめ
今回は、一人暮らしにおける生活費の内訳や相場、節約のコツなどについて解説しました。
ダラダラとお金を無計画で使うより、しっかりと計画を立てて無駄な出費をしない生活を送れば、それが規則正しい生活につながり、健康的な生活を送れるでしょう。
ぜひ今回の記事をお部屋探しに役立ててください。